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空に光はなく、私が願う望みも無い。
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2024.11.22 09:17
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櫻。
2008.08.17 16:31
桜が嫌いになった。
あんなにも凄絶に咲き誇るくせに、あんまり呆気なく散るものだから。
それはまるで
俺の人生を派手に引っ掻き廻しておいて、それでいてあっさりと姿を消してしまったお前のようで。
だから桜が嫌いになった。
ああ、でも、
桜は毎年変わらず咲くんだな。まるで、もう二度と会えないお前の代わりであるかのように。
あんなにも凄絶に咲き誇るくせに、あんまり呆気なく散るものだから。
それはまるで
俺の人生を派手に引っ掻き廻しておいて、それでいてあっさりと姿を消してしまったお前のようで。
だから桜が嫌いになった。
ああ、でも、
櫻
(決して代わりになんかならない、なんてこと、嫌というほどわかっているけれど)
桜は毎年変わらず咲くんだな。まるで、もう二度と会えないお前の代わりであるかのように。
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無意味な世界。
2008.08.17 01:40
「この世で起こること全てに意味があるってよく言うけど、俺は絶対そんなのあり得ないと思うね」
「……」
「うわっ、シカト? とうとうシカトされた!? これって嘆くべき?」
「喧しい。返事をしないだけで聞いてないわけじゃないから適当に続けろ」
「それってなんだか独り言みたいじゃないか」
「今までだってさして変わらなかっただろうが。で、今日は何が言いたい」
「だからね、この世の出来事全てに意味があるなんて、そんなこと絶対あり得ないって」
「なぜ?」
「……」
「おい、自分から話しだして途中で会話を切るな」
「…………意味があるって言うなら、俺をこの絶望の底に叩き落としたあの出来事に、一体どんな意味があるって言うんだ?」
「……」
「ねえ? 全てのことに意味があるのなら、一体どんなくだらない理由で俺からあの子を奪ったって言うんだろう? 一体どんな陳腐な理由で、君の最も愛した人を変えてしまったというんだろう?」
「…………わかった、もういい。もうわかった」
「すべては神の思し召し、とか言う人いるけど、たまに本気で殺したくなるんだよね」
「否定はしない。肯定はしないがな」
結果の世界。
2008.08.06 01:34
「世間一般で言う奇跡だとか運命だとかって、ぶっちゃけよくわからないよね」
「また藪から棒に……」
「大体さ、奇跡って一体どのくらいの確率から奇跡っていうわけ?」
「そんなの知るか」
「ほらよくさ、『僕と君がこの広い世界で出会ったのは物凄い奇跡だ』とかいうけどさ、それ言ってたらこの六十億人以上人間がいる世界で、一体どんだけ奇跡が起こってんだよって感じじゃない? 広い宇宙の中のこんな小さな星で何億何十億と起こってて、それのどこが奇跡なんだよってちょっと突っ込みたくもなるわけさ」
「まあ、言われてみればわからなくもないけど」
「それにさ、『君と僕が出逢ったのは運命なんだ』ってのもよく聞くけど、運命ってことは前から決まってたことでしょ? 突き詰めていくとこれまで自分が行ってきたこと全て決まってたことになるわけで、それって凄く気持ち悪いと思わない? そこまで考えると運命論を否定するくせに、軽々しくちょっとしたいいことだとか悪いことには運命って言葉を使うのって、何だかかなり馬鹿っぽいよね」
「……今日はやけに突っ込むな」
「そーゆー気分なだけ」
「あっそ。……じゃあお前は、私とお前が出逢ったことは奇跡でも運命でもなかったら、一体何だと思うんだ?」
「そんなの決まってるじゃない。俺と君がそれぞれ選んできたことが一つの世界となってここにある。つまり今ここに俺と君がいるのは、そういう『結果』なのさ」
「なるほど。つまり世界はこれまでに重ねられてきた結果で出来てるって言いたいわけか」
「そういうこと。理解してくれて何よりだね」
「また藪から棒に……」
「大体さ、奇跡って一体どのくらいの確率から奇跡っていうわけ?」
「そんなの知るか」
「ほらよくさ、『僕と君がこの広い世界で出会ったのは物凄い奇跡だ』とかいうけどさ、それ言ってたらこの六十億人以上人間がいる世界で、一体どんだけ奇跡が起こってんだよって感じじゃない? 広い宇宙の中のこんな小さな星で何億何十億と起こってて、それのどこが奇跡なんだよってちょっと突っ込みたくもなるわけさ」
「まあ、言われてみればわからなくもないけど」
「それにさ、『君と僕が出逢ったのは運命なんだ』ってのもよく聞くけど、運命ってことは前から決まってたことでしょ? 突き詰めていくとこれまで自分が行ってきたこと全て決まってたことになるわけで、それって凄く気持ち悪いと思わない? そこまで考えると運命論を否定するくせに、軽々しくちょっとしたいいことだとか悪いことには運命って言葉を使うのって、何だかかなり馬鹿っぽいよね」
「……今日はやけに突っ込むな」
「そーゆー気分なだけ」
「あっそ。……じゃあお前は、私とお前が出逢ったことは奇跡でも運命でもなかったら、一体何だと思うんだ?」
「そんなの決まってるじゃない。俺と君がそれぞれ選んできたことが一つの世界となってここにある。つまり今ここに俺と君がいるのは、そういう『結果』なのさ」
「なるほど。つまり世界はこれまでに重ねられてきた結果で出来てるって言いたいわけか」
「そういうこと。理解してくれて何よりだね」
君と僕の世界。
2008.08.04 18:01
「世界はその人の見解そのものだって前話したよね?」
「ああ、あの結局のところ何が言いたいのかよくわからなかった話。覚えがある」
「君ねえ……まあ、それは別にいいとしてさ、人の世界ってのはその人の近くする範囲にあって、けれどそれは人と交わることによって広がっていくわけさ。誰かの世界と誰かの世界の一部同士が交わって、新しい世界が作り出される。そうやって個人の世界はどんどん広がっていくんだね」
「一部か」
「一部だよ。そしてその一部の大きさによってその人にとっての相手の重要度は変わっていくのさ」
「たとえば?」
「そうだね、誰かが死ぬたびに、その人の世界ってのは滅ぶ。当然、その人の世界と交わってる部分も消滅するわけ。深く関わりを持ってる人ほど交わってる部分は大きくて、その人がいなくなった時に消える世界も大きい。世界は生まれて消えてをくり返し、大きくなって小さくなってを繰り返しているんだね」
「ふーん」
「うわぁやる気のない返事」
「ここは礼儀として、お前の世界で私の世界はどれだけの範囲を占めている、とでも聞いておくべきか?」
「じゃあ俺はそれに礼儀として、秘密とでも答えておくよ。正解を答えるには、君の返答が俺の期待できるものだという確証が足りないからね。寧ろ皆無だ。だって君は俺にそれを応えるつもりなんてないだろう?」
「よくわかってらっしゃることで」
「ああ、あの結局のところ何が言いたいのかよくわからなかった話。覚えがある」
「君ねえ……まあ、それは別にいいとしてさ、人の世界ってのはその人の近くする範囲にあって、けれどそれは人と交わることによって広がっていくわけさ。誰かの世界と誰かの世界の一部同士が交わって、新しい世界が作り出される。そうやって個人の世界はどんどん広がっていくんだね」
「一部か」
「一部だよ。そしてその一部の大きさによってその人にとっての相手の重要度は変わっていくのさ」
「たとえば?」
「そうだね、誰かが死ぬたびに、その人の世界ってのは滅ぶ。当然、その人の世界と交わってる部分も消滅するわけ。深く関わりを持ってる人ほど交わってる部分は大きくて、その人がいなくなった時に消える世界も大きい。世界は生まれて消えてをくり返し、大きくなって小さくなってを繰り返しているんだね」
「ふーん」
「うわぁやる気のない返事」
「ここは礼儀として、お前の世界で私の世界はどれだけの範囲を占めている、とでも聞いておくべきか?」
「じゃあ俺はそれに礼儀として、秘密とでも答えておくよ。正解を答えるには、君の返答が俺の期待できるものだという確証が足りないからね。寧ろ皆無だ。だって君は俺にそれを応えるつもりなんてないだろう?」
「よくわかってらっしゃることで」
きみのためにうたううた。
2008.01.31 19:35
君のために唄を歌おう
君が一人ぼっちで泣いてしまわないように
君のために唄を歌おう
君が夜一人きりでも眠れるように
君のために唄を歌おう
君がたった一人でも笑っていられるように
君のために唄を歌おう
君が僕の声を忘れてしまわないように
君が一人ぼっちで泣いてしまわないように
君のために唄を歌おう
君が夜一人きりでも眠れるように
君のために唄を歌おう
君がたった一人でも笑っていられるように
君のために唄を歌おう
君が僕の声を忘れてしまわないように
きみのためにうたううた