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『頼むから黙って、ただ愛させてくれ』

by John Donne
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空に光はなく、私が願う望みも無い。
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無題。 2007.05.03 22:56

オリジナルのとあるキャラのフェイバリットソングとかいう設定で考えた歌詞です、が、やたら長い。何とか短くしようとただ今創意工夫中です。音楽の才が欠片もない私には曲を作ることまでは不可能ですが。
ちなみに鎮魂歌のイメージなので結構暗いです。



蒼は世界の彼方へ沈み 赤い闇が世界を覆う
紅の中心にただ立ち竦む 私の手には冷たい刃

君は逝き
空は泣き
大地は謡い
私は黙す

白茶けた大地は君の血を啜り 朱へと染まりゆく
昏い空は私の涙を奪い 冷たい雫を零す
冷たくなった君の身体は 広がる大地の懐へ還り
暖かな君の心は 全き光の天へと昇るのだろうか

空は冷たい藍へと変わり 冷めた光が私を急かす
月の光に潜む影の その中央には私の影

君は還り
海は揺れ
森はさざめき
私は行く

握り締めた至銀の刃に 私の掌は冷たく震え
切先を喉へ宛がったまま 私はそこから足を踏み出す
還る場所を知らぬ私は 何かを求め一人彷徨う
僅かに掠めた君の手の なんと冷たく暖かいことか

世界は廻り
雲は流れ
時は刻み
過去は過ぎ去る

白黒の世界に色が満ちて 日溜りは暖かく世界を包む
空は蒼く澄み渡り 穢れた私の居場所は消える
その時私は眠りについて 世界は君を忘れるだろう
私は体温を奪われながら そして誰かは立ち去るだろう

還る場所なき私の魂が 何処へ向かうか知れぬままに
眠りの淵に落ちる時まで 私は君を忘れぬだろう

誰かがこの胸に冷たい至銀の刃を突き立てるその瞬間まで
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